「もし、失敗したらどうしよう」
「何か忘れていることはないだろうか」
「予定どおりに進まなかったらどうしよう」
まだ何も起きていないのに、悪いことばかり考えてしまう。
そんな自分を「心配性だから」と、少し嫌になったことはありませんか。
世の中では、心配性よりも、何事にも前向きで楽観的な人の方が良い印象を持たれることが多いかもしれません。
でも、本当に心配性は短所なのでしょうか。
実は、心配性な人には、ある力が備わっているのかもしれません。
それは、まだ起きていない問題を想像する力です。
心配性な人は、未来の問題に気づける
例えば、旅行に出かけるとき。
「雨が降ったらどうしよう」
「電車が遅れたらどうしよう」
「忘れ物をしたらどうしよう」
心配性な人は、次々と悪い未来を想像します。
でも、そのおかげで折りたたみ傘を用意したり、少し早めに家を出たり、持ち物を確認したりすることがあります。
結果として、雨が降っても困らず、電車が遅れても間に合い、忘れ物も防げるかもしれません。
仕事でも同じです。
「この資料だけで、相手に伝わるだろうか」
「もし予定どおりに進まなかったら?」
「何か見落としていることはないだろうか」
こうした心配が、事前の確認や準備につながることがあります。
つまり、心配性な人が想像する悪い未来は、これから起こるかもしれない問題を知らせてくれるヒントにもなるのです。
心配することと、備えることは違う
ただし、心配性だからといって、必ずしも準備が上手なわけではありません。
「失敗したらどうしよう」
そう考え続けるだけでは、何も変わりません。
むしろ、不安が大きくなって、行動できなくなることもあります。
大切なのは、心配したあとです。
例えば、
「忘れ物をしたらどうしよう」と思ったら、持ち物リストを作る。
「仕事でミスをしたらどうしよう」と思ったら、確認する仕組みを作る。
「予定が狂ったらどうしよう」と思ったら、別の方法を一つ考えておく。
心配を具体的な行動に変えることで、不安は「備え」になります。
そして、一度備えたら、必要以上に心配し続けなくてもいい。
心配することが目的ではなく、安心して行動するために備えることが目的なのです。
心配したら、一つだけ行動してみる
ここまで読んで、「自分も心配性かもしれない」と思った方は、心配性を無理に直そうとするよりも、心配したときの行動を少し変えてみてはどうでしょうか。
例えば、仕事で失敗することが心配なら、どんな失敗が起こりそうかを考え、それを防ぐための準備をしてみる。
大切な約束に遅れることが心配なら、自分が考えた時間よりも10分早く出発する。
そして、準備ができたら、いったん心配することをやめてみる。
もちろん、どれだけ準備しても、すべての問題を防げるわけではありません。
それでも、何もしないで心配し続けるより、一つでも備えておく方が、安心して次の行動に進めるのではないでしょうか。
心配性を直すことよりも、心配したあとに何をするか。
そこに、心配性という性格を自分の強みに変えるヒントがあるのだと思います。
以上
「一流の思考ラボ」編集長でした。
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