歴史上の偉人だけで会社を作ったら ~役職決定編~

もし、歴史上の偉人だけで会社を作ったら。

世界史、日本史を問わず、選べるのは歴史上の人物すべて。

CEOは誰にする?

営業は?

商品開発は?

マーケティングは?

考えただけでも、ワクワクしませんか。

ただし――

採用できるのは、たった7人。

今回は、そんな少し変わった思考実験を始めます。

7人に与えられた創業資金は、7,000万円

会社の名前は、「偉人株式会社」。

ルールはシンプルです。

7人には、それぞれ1,000万円が与えられます。

つまり創業資金は、

1,000万円 × 7人=7,000万円。

過去の財産も、地位も、権力も持ち込めません。

皇帝でも、将軍でも、女王でも条件は同じです。

持ち込めるのは、1,000万円と、その人物が歴史の中で培ってきた能力や思考。

そして、偉人株式会社に与えられた目標は一つ。

世界中の人々の暮らしを変えるような新しい商品・サービスを生み出し、世界を代表する会社にする。

ただし、創業時点で売上は0円。

商品もありません。

そもそも、何をする会社なのかさえ決まっていません。

あるのは7,000万円と、7つの椅子だけ。

では、誰を座らせるか。

偉人株式会社、最初の経営判断です。

※本記事は、歴史上の人物の史実・人物像をもとにした思考実験です。記事内の役職・会話・経営判断などはすべて仮想のものです。

CEO――劉邦

最初に決めるのはCEOです。

CEO(最高経営責任者)は、会社全体の方向を決め、最終的な意思決定をするリーダー。

ここには、織田信長のような強烈なリーダーを置くことも考えました。

しかし今回選ぶのは、

劉邦。

秦の滅亡後、項羽との争いを制し、漢王朝を開いた人物です。

劉邦の面白いところは、本人があらゆる分野で一番優秀だったわけではないこと。

彼の周囲には、張良、蕭何、韓信など、それぞれ異なる分野に秀でた人物がいました。

そして劉邦は、そうした人材を生かしながら天下を取っていきます。

今回の会社も同じです。

集めるのは、歴史に名を残したような人物ばかり。

そんな人たちをまとめるCEOに必要なのは、

「自分が一番優秀であること」ではなく、「自分より優秀な人を生かせること」

なのではないでしょうか。

そこで、偉人株式会社のCEOは劉邦に任せます。

COO――徳川家康

次はCOO。

COO(最高執行責任者)は、CEOが決めた方針を実行に移し、会社を安定して動かす役割です。

ここには徳川家康を置きます。

戦国時代を生き抜き、江戸幕府を開いた家康。

今回注目したいのは、長期的に物事を進め、組織を安定させていく力です。

劉邦が「これをやろう」と決めても、それを実行し、続けられなければ会社にはなりません。

方向を決める劉邦。
それを続く会社にする家康。

CEOとCOO、この組み合わせなら簡単には崩れないはずです。

たぶん。

CSO――諸葛亮

会社には、

「どこへ行くか」だけでなく、「どうやってそこへ行くか」

を考える人物も必要です。

そこでCSO。

CSO(最高戦略責任者)は、市場や競合を分析し、会社がどこで、どう戦うのかを考える役割です。

選ぶのは諸葛亮。

劉備に仕え、蜀漢を政治・軍事の両面から支えた人物で、『三国志』を代表する軍師として知られています。

偉人株式会社でも、

どの市場へ行くのか。

誰と戦うのか。

どこなら勝てるのか。

会社は長期的にどこを目指すのか。

そんなことを考える、会社の頭脳になってもらいます。

CEO劉邦の横に、参謀・諸葛亮。

だんだん会社らしくなってきました。

営業責任者――豊臣秀吉

どれほど素晴らしい商品を作っても、売れなければ会社は続きません。

そこで営業責任者は、

豊臣秀吉。

織田信長のもとで頭角を現し、その後、天下統一を成し遂げた人物です。

今回注目したいのは、戦の強さだけではありません。

秀吉は軍事だけでなく、交渉も使いながら勢力を広げていきました。

偉人株式会社では、その力を営業に使ってもらいます。

商品ができたら、

「どうすれば相手に選んでもらえるのか」

を考える。

営業責任者は秀吉です。

まだ商品はありませんが。

事業開発・提携責任者――坂本龍馬

7人しかいない会社では、すべてを自分たちだけで行うことはできません。

技術が足りなければ、誰かと組む。

製造できなければ、作れる会社を探す。

海外へ行くなら、現地の協力者も必要になるでしょう。

そんな**「会社の中と外をつなぐ役割」**を任せたいのが坂本龍馬です。

幕末に活動し、薩摩と長州の提携に向けて動いたことで知られる龍馬。

さらに亀山社中を組織し、交易などにも携わりました。

異なる立場の人々をつなぎ、新しい関係を作っていった人物像は、この仕事と相性がいい。

偉人株式会社では、

「自分たちだけでできないなら、誰と組めばできるのか?」

を考えてもらいます。

事業開発・提携責任者は坂本龍馬です。

商品開発・研究開発・品質管理責任者――ガリレオ・ガリレイ

ここは、かなり悩みました。

新しい商品を作る会社なら、エジソンのような発明家を選ぶ方法もあります。

でも、それでは最初から「発明する人」が決まってしまいます。

偉人株式会社に欲しいのは、

「そもそも、その常識は正しいのか?」

と問い直せる人物。

そこで選んだのが、

ガリレオ・ガリレイ。

観測や数学的な考察、実験を重視し、自然現象を検証していった科学者です。

偉人株式会社でも、

観察する。

仮説を立てる。

試す。

結果を確かめる。

そして改良する。

新しい商品やサービスを考えるだけでなく、本当に期待した通りに機能するのか、世に出せる品質なのかまで確かめてもらいます。

商品を「面白いアイデア」で終わらせない。

それが、偉人株式会社におけるガリレオの仕事です。

CMO――クレオパトラ

最後の一席は、マーケティングです。

CMO(最高マーケティング責任者)は、人々が何を求めているのかを考え、商品の価値をどう届けるかを設計する役割です。

ここには、少し意外な人物を選びました。

クレオパトラ。

古代エジプトの女王として、ローマという巨大勢力と向き合いながら、自国の存続をかけた政治と外交を行った人物です。

今回注目したいのは、「絶世の美女」として語られるイメージではありません。

相手を見ながら、自分たちが持つ価値をどう生かすかを考える力です。

偉人株式会社に置き換えるなら、

「相手は何を求めている?」

「私たちには何を提供できる?」

「どう見せれば、その価値が最も伝わる?」

そんな問いを会社へ投げかける人物。

商品そのものを見るガリレオに対して、

その商品を手に取る人を見るのがクレオパトラ。

偉人株式会社のCMOを任せます。

優れた7人を集めるだけでは、優れた「組織」は創れない

こうして、7つの椅子が埋まりました。

CEO(最高経営責任者)――劉邦

COO(最高執行責任者)――徳川家康

CSO(最高戦略責任者)――諸葛亮

営業責任者――豊臣秀吉

事業開発・提携責任者――坂本龍馬

商品開発・研究開発・品質管理責任者――ガリレオ・ガリレイ

CMO(最高マーケティング責任者)――クレオパトラ

もちろん、

「CEOは織田信長では?」

「商品開発ならエジソンでは?」

「クレオパトラをマーケティングにする?」

いろいろな意見があると思います。

でも今回作りたいのは、歴史上もっとも能力の高い人物ランキングではありません。

会社です。

どれだけ優れた人物を集めても、

どれだけ強烈なリーダーを集めても、

それぞれの能力が噛み合わなければ、強い組織にはならない。

大切なのは、誰が一番優れているかではなく、7人が一つの組織として機能するか。

だから今回の人選では、違う能力を持つ7人が、それぞれの弱点を補えることを重視しました。

そうして選んだのが、この7人です。

あなたなら、誰を採用しますか?

ここまでが、「一流の思考ラボ」が本気で考えた偉人株式会社の創業メンバーです。

もちろん、これが唯一の正解ではありません。

もし歴史上の人物から7人だけを採用できるなら、

あなたなら、誰を選びますか?

そして、

その人物に、どんな仕事を任せますか?

実際に考えてみると、

「リーダーには何が必要なのか」

「会社にはどんな能力が必要なのか」

「優秀な人を集めることと、優秀なチームを作ることは同じなのか」

そんなことまで見えてきます。

もしかするとその人選には、あなた自身が仕事や組織で何を大切にしているのかが表れるのかもしれません。

さて

一流の思考ラボが選んだ7人は、本当に世界を代表する会社を作れるのでしょうか。

答えは、これから確かめていきます。

次回、

歴史上の偉人だけで会社を作ったら ~商品開発会議編~

偉人株式会社、最初の商品を決めます。乞うご期待。


参考・出典

本記事は、以下の資料などを参考に、歴史上の人物の史実・人物像をもとにした思考実験として構成しています。記事内の役職・会話・経営判断などは、実際の史実ではなく本記事独自の考察です。


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歴史上の偉人だけで会社を作ったら ~商品開発会議編~