「忙しいから、できない」
そんな風に思うことはありませんか。
私も、ときどきそう思ってしまいます。
仕事もある。
やらなければならないこともある。
1日は24時間しかありません。
だから、「時間がない」というのは決して嘘ではありません。
でも最近、少し不思議に思うことがあります。
私はこの「一流の思考ラボ」を運営していると、記事にできそうな情報を見つけては調べ、次は何を書こうかと考えています。
気になるテーマを見つけると、仕事とは関係のない時間にも、ふと頭の中で考えていることがあります。
他にもやることはあるので、「忙しいな」と思うこともあります。
でも、不思議と苦ではありません。
むしろ、
「次はこれを調べてみたい」
「これは記事にしたら面白そうだ」
と、自分から時間を使っています。
そこで、ふと考えました。
「忙しいからできない」という言葉は、本当に“時間がない”という意味だけなのだろうか。
約15万枚を描いた手塚治虫先生
『鉄腕アトム』『ブラック・ジャック』『火の鳥』『ジャングル大帝』。
数々の作品を生み出し、「漫画の神様」と呼ばれた手塚治虫先生。
手塚プロダクションによると、生涯に描いた漫画原稿は約15万枚にのぼります。
漫画家の石坂啓さんは、この数字について、単純計算すれば「週刊誌4本を40年」続けるほどの量になると語っています。
さらに、7本もの連載を同時に抱えていた時期もあったといいます。
漫画だけではありません。
アニメーションにも情熱を注ぎ、映画を観たり、講演やテレビ出演、海外へ出かけたりもしていました。
もちろん、手塚治虫先生が暇だったわけではありません。
むしろ、驚くほど忙しかった。
それでも、漫画だけでなく、アニメーションをはじめとするさまざまな活動に時間を使っていました。
この姿を見ていると、私には一つの疑問が浮かびます。
人は、本当にやりたいことに対しても「忙しいからできない」と考えるのだろうか。
「忙しい」の後ろに、別の本音はないか
もちろん、本当に忙しくて何もできないときはあります。
体力が残っていない日もあります。
家族や仕事など、自分では動かせない事情もあります。
ですから、
「忙しいなんて言い訳だ」
と言いたいわけではありません。
ただ、「忙しいからできない」と思ったとき、一度だけ別の角度から考えてみる価値はあると思います。
「私は、本当にこれをやりたいのだろうか?」
もしかすると、
本当は、それほどやりたくない。
面倒だと思っている。
失敗するのが怖い。
ほかにもっとやりたいことがある。
そんな本音が、「忙しい」という言葉の後ろに隠れていることもあるかもしれません。
もしそうなら、必要なのは時間管理術ではありません。
まず、自分の本音に気づくことです。
「やらなければ」と思っていただけで、実はやりたくなかった。
そう分かったなら、それも一つの答えだと思います。
「好き」があると、人は自分から時間を使う
反対に、好きなことはどうでしょうか。
気づけば調べている。
頼まれてもいないのに考えている。
「あと10分だけ」と思いながら、いつの間にか時間が経っている。
私にとって、このブログを考えている時間はまさにそうです。
「時間が余ったからやっている」という感覚ではありません。
やりたいから、そこに時間を使っています。
もちろん、「好き」だから何でもできるわけではありません。
疲れていればできない日もあります。
時間そのものが増えるわけでもありません。
それでも「好き」には、
「時間ができたらやろう」を、「少しでもやりたい」に変える力
があるように思います。
嫌なことの中に「好き」を一つ作ってみる
とはいえ、好きなことだけをやって生きていくことはできません。
仕事には、苦手な作業もあります。
面倒でも、やらなければならないこともあります。
そんなとき、
「どうすれば早く終わらせられるか」
と考えるだけではなく、
「この中に、自分が好きになれる部分はないだろうか?」
と考えてみるのも一つの方法です。
資料を作ることは苦手でも、「どうすれば相手に伝わるか」を考えるのは面白いかもしれない。
営業は苦手でも、相手の会社について調べることなら好きかもしれない。
運動は億劫でも、好きな音楽を聴きながら歩くなら続けられるかもしれない。
嫌なことを、無理やり全部好きになる必要はありません。
その中に、自分が面白いと思えるものを一つ見つける。
それだけで、「やらなければならないこと」との向き合い方が少し変わることがあります。
「忙しいからできない」と思ったとき、本当に足りないのは時間なのか。
それとも、自分がまだ「やりたい」と思える何かを見つけられていないのか。
時間の使い方を考える前に、自分の「好き」を探してみる。
そんな順番があってもいいのかもしれません。
以上
「一流の思考ラボ」編集長でした。
参考資料・出典
・手塚治虫 TEZUKA OSAMU OFFICIAL「手塚治虫について」
・手塚治虫 TEZUKA OSAMU OFFICIAL「関係者インタビュー 私と手塚治虫 石坂啓編 第2回 天才の仕事ぶりと『あの都市伝説』の真実」
・NHKオンデマンド「時をかけるテレビ~今こそ見たい!この1本~ 手塚治虫 創作の秘密」
